7/31/2009

京都迎賓館2 和の素晴らしさ


截金(きりかね)という技法を初めて見ました。純金箔、プラチナ箔を細ーく(糸のように)切って、それを筆とのりを使って、模様を作るのです。江里佐代子さんという人間国宝の方の手による、気が遠くなるような細かい手仕事です。

     藤の間の舞台の大きなひのきの扉に施されたきりかね


桐の間(大広間)にある長さ12メートルの漆塗りの座卓。ぴかぴかに輝いていて、後ろの障子が映りこんでいます。

          釘隠し

この他にも象嵌、螺鈿や、竹細工、欄間や襖、障子、壁など、これ以上は考えられないというほどの、超一流の方の手による、伝統芸能の集大成という感じでした。最先端技術を後世に残すという意味では、この迎賓館の存在価値があるのかもしれませんね。でも海外の来賓の方々に、そこまで鑑賞していただけるのかしら?と疑問に思いました。もっと現在を生きる我々日本人にじっくりと見せていただきたいものです。今回の一般公開といっても、ほんの一部分ですし、佐野藤右衛門さん作の広いお庭も見たいなぁ・・・

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