11/07/2009

若冲ワンダーランド2

中でも一番強烈な印象を受けたのは、この”鳥獣花木図屏風”です。アメリカのプライスコレクション(ジョー・プライス氏という一人のアメリカ人によって蒐集された)の一つで、わざわざ今回のために海を渡ってきたのです。真正面を向いている白い象がユニークです。あーあ!見られてよかった!!

                    (絵はがきより転写)

超モダンなモザイク屏風です。1センチ角の升目に色や模様を塗りながら、動植物がユーモアたっぷりに描かれています。升目の中にもグラデーションや模様が入っていて、気が遠くなりそうな作業の連続です。かなり大きな画面ギッシリにいろいろな種類のものが描かれていて、探し出す楽しみもあり、立ち去りがたいです。これぞまさしく私の好きな若冲ワンダーランドです。当時の人はこんな前衛的な屏風にさぞ度肝を抜かれたでしょうね。



                  (図録より転写)

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