11/14/2009

お堂でみる阿修羅3


すっかり日が暮れてきました。特別公開の北円堂を30分くらい並んで見た後、5時少し前に仮金堂の前に戻ったら、まだかなりの行列です。待ち時間は40分になっていました。5時までに受付しないといけないのに、まだバラバラと人が入ってきます。お寺の方もあまりの人気に今回に限り、きっと大目にみているのでしょう。


仮金堂内には、阿修羅像をはじめとする八部衆・十大弟子像の現存する天平乾漆像14躰と、江戸時代に造られた本尊釈迦如来坐像、鎌倉時代の薬王・薬上菩薩立像と四天王立像がずらりと安置されていました。東京で見た時とは配置もライティングも全く違います。後ろに並ぶ釈迦三尊像が3.6メートル、四天王が2メートルもあるので、八部衆・十大弟子像が小さく見えます。東京では阿修羅だけが一部屋で特別扱いされていたのに対して、ここでは本来の八部衆としての扱いです。仏像をどう見るか(信仰の対象として?芸術品として?)、いろいろ考えが違うようですね。待った甲斐があり、最後で人も少なくなり、双眼鏡でゆっくりと見ることができたのがうれしかったです。阿修羅さんも、大役を務められ、お疲れさまでした。大勢の人に見つめられ、囲まれ、大変でしたね。どうぞ国宝館で静かにお休みください。
       

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