12/10/2009

三室戸寺(11月28日)





山一杯に咲くつつじ、あじさい、蓮などの花の寺で有名な三室戸寺ですが、ここも西国三十三所の10番目の札所です。花山法皇1000年遠忌特別秘仏公開で、ここのご本尊も84年ぶりのご開帳です。わずか36センチで、お厨子の中に入っているので、あまり良くは見えませんが、金色に光り、大きな宝冠をかぶり、千手観音菩薩像ですが、手は二本しかありません。手の組み方がユニークで、衣の模様が十字架に似ていて、ちょっとキリスト像のようだと言ったら顰蹙ものでしょうか?

            ホームページより転写

今回、わざわざ来たのは、このためばかりではありません。秘かに楽しみにしていたのは、「観音様の足の裏を拝する会」です!宝蔵庫に安置されている、阿弥陀如来座像の脇侍である勢至、観音菩薩は、三千院に見られるのと同じように、正座をした珍しい姿をしていらっしゃいます。その上、足の裏が衣の裾から覗いているそうで、普段はこの足の裏を拝すことはできないのですが、紅葉の時期に限り、足の裏を見せて下さるというわけです。どんな風になっているのか、わくわくしますよねー。

                    資料より

な、なんと、びっくり!観音様が後ろを向いておすわりでした(この催しのため、わざわざ像を後ろ向きに回して下さったとのこと)。そして、確かに衣の裾からは小さな足の裏がみえました。ちゃんと5本の指もそろえて。思わず”わー可愛いー!”と声をあげてしまいました。仏像はみんな大きな手をしているのに、足は意外に小さいんですね。何だか秘密をのぞき見したような、うれしい気分でした。

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