5/21/2010

鍾馗(しょうき)さん

京都や奈良の町家の屋根の上にチョコンと乗せられている、瓦製の鍾馗さん。この鍾馗さんは、古代中国・唐の玄宗皇帝の夢に出てきて、鬼を退治し、皇帝の病気を治したという言い伝えがあり、今では魔除けのために、家を守るために屋根に飾られているようです。


もともとの鍾馗さんは刀を持ったひげもじゃの大男(端午の節句に飾られる)ですが、最近見られるのは、七福神だったり、動物だったりといろいろですね。奈良の当麻寺に向かう参道に建つ家は瓦葺き、黒漆喰、厨子(つし)二階など、趣のある家並みで、おもしろい鍾馗さんが多くみられました。





5 件のコメント:

おとん さんのコメント...

はりねずみ君さん、初めまして。

私は鍾馗さんの撮影で関西各地へ出かけています。
昨夜偶然、はりねずみ君さんのこのページが目に留まりました。

上から2枚目の鍾馗さん(右手で剣を下向きに持っている)は、素朴で私好みです。
きょう、当麻寺駅から當麻寺まで歩いてきましたが見つけられませんでした。

おおよその撮影場所を教えていただけないでしょうか。
ぜひとも私のコレクションに加えたいと思っています。
どうかよろしくお願いいたします。

はりねずみ さんのコメント...

おとんさん、コメントありがとうございました。
鍾馗さんの撮影ですか、楽しそうですね。ところでおたずねの件ですが、1年も前のことで、申し訳ないのですが、記憶がはっきりしません。ただし今日歩かれたという、当麻寺駅から當麻寺の参道ではありません。あの時の写真を調べてみたのですが、前後の関係から、たぶん當麻寺の塔頭 西南院の庭園近くの建物の壁にあったと思われますが、自信はありません。お役に立てず、申し訳ありません。

おとん さんのコメント...

はりねずみ君さん、お手数をかけました。
1年以上も前のことなので半ばあきらめていましたが、
古いファイルの中から探し出してくださったのですね。

きょう(2日)、西南院へ行って確認すると、
入山料を払うところの真上にいました。
ほんとうにありがとうございました。

鍾馗さんの置き方としては、非常にイレギュラーの部類に入ります。
といいますのは、寺が鍾馗さんを置くことはめったにないことなんです。
寺には鬼瓦があり、それに跳ね返された邪鬼が近くの民家に入り込もうとします。
これを防ぐために民家に鍾馗さんを置くのが風習なんですよ。
さっそく私の師匠と、そのまた師匠にメールでこれからお伝えします。

突然のコメントに即対応していただき、感謝に堪えません。
ありがとうございました。
2、3日うちに私のブログでもこの鍾馗さんを紹介します。
お暇なときにでものぞいてくださいませ。

はりねずみ さんのコメント...

おとんさん、さっそく行かれて見つけたのですね、すごい執念です。ブログ拝見させていただきました。あまりの多さ、すばらしさにびっくりいたしました。奥が深いのですね。
確かにお寺の中に鍾馗さんを置くのはめずらしいことだと思いますが、じつは他にも見たことがあります。ご存知でしょうか?これを鍾馗さんと言えるのかどうかわかりませんが、御室仁和寺の金堂の屋根にあ・うんのカメの上に乗った仙人がいます。

おとん さんのコメント...

>すごい執念です。
これだけが取り柄なんですよ。

>御室仁和寺の金堂の屋根にあ・うんのカメの上に乗った仙人がいます。
これは鍾馗さんとは違って、黄石公という仙人ですね。
鍾馗さんは魔除けとして民家に置かれており、七福神や仙人とは位置づけが違っているんですよ。

はりねずみ君さんのブログをお気に入りに入れて、これからも愛読させていただきます。
鬱陶しい季節はまだ半月ほど続くと思いますので、
体調をこわさないようにしてくださいね。
ブログの更新を楽しみにしています。