10/28/2015

銀杏と柿

”柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺”(明治28年10月26日)


この句はあまりに有名な正岡子規の句ですが、実はこの句には元になったと思われる句があったそうです。


 ”鐘つけば銀杏散るなり建長寺”(明治28年9月6日)

この句は当時一緒に住んでいた夏目漱石の句だそうです。子規は明らかに、2ヶ月前に詠まれたこの漱石の句を意識して作ったようです。漱石はただ情景を詠んだのに対して、子規の句には意外性があり、超有名になりました。漱石の句はほとんど知られていませんね、ちょっと可哀想。

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